ファントム−PHANTOM OF INFERNO−

内容 ★★★★★
ゲーム性


シナリオ

 目を覚ましたとき、目の前にいたのは、外人の男と外人の女と一人の少女だった。訳も分からぬままその少女と戦わされる主人公。彼は何も覚えていなかった。何故ここにいるのか、彼らは誰なのか、そして自分が誰なのか。かれは決断を迫られる。インフェルノの暗殺者となるか、ここで死ぬか。彼が選んだのは暗殺者として生きることだった・・・

レビュー 

 非常に面白いです。エロが少ないので、本当に小説を読んでいるかのような感覚です。
ニヒルな主人公がかっこいいです。文章がうまく非日常的なゲームの世界の中にもすんなりなじめます。やっぱりさびしいのは音声が無いことでしょう。アインの機械めいた声や、キャルの天真爛漫な感じやその変わりようを表現できる声優の声が入っていたらより一層すばらしいものになっていたと思います。


アイン(エレナ)END

 これがメインとなるわけで、完成度も高いです。アインの機械的な強さや、ツヴァイの意思による強さ、それがアインを変えていく過程などがうまく表現されています。アインを助ける為に組織から抜け、またアインを助ける為に組織の暗殺者として戦う。そして見つけたはずの安全な土地も結局は休息地でしかなく、また逃げる為の計画を練る。ただ静かに二人で生きていたいだけなのにそんな自由もない。二人の苦悩がよく分かります。とてもよいシナリオでした。

ドライ(キャル)END

 ほとんどがアインENDとかぶる為、異なるのはエンディングくらいです。ただ、キャルのENDなのにアインがすごく引き立っていて、アインENDの後にプレイするとアインに感情移入してしまい、アインが死ぬところですごく悲しい気分になりました。

美緒END

 オマケみたいなモンですねー、美緒とは知り合ってからの期間がやっぱ短いのでどうしようもないっちゃーどうしようもないんですが・・・どうかんがえてもオマケです

クロウディアEND

 唯一共通ルートから外れるENDです。クロウディアの過去や本心を知りながら、自分だけは、とついていく主人公に胸を打たれました。度重なる裏切り、そして最後には自分までも裏切られる。他のENDとは違う風に成長していってしまう主人公を見るのは心苦しいところもありますが、それでも心にあるのは「大切な人のために」という一点のみ。だからこそギャングとして生きてしまう主人公がカッコよく見えます。

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[現実からの逃避]
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